連続起動3.8万時間を超えるHDDの使い方・扱い方(045)
HDD(ハードディスクドライブ)というと、破損をもっとも恐れるPCパーツです。個人的には数台のPCを使ってきましたが、一度も壊れたことがありません。初代の自宅サーバを運用していても同様で、HDD関連のトラブルは一度もなく、気がついたら4年5ヶ月=38,000時間もの間、連続起動していました!平均的には約2万時間ぐらいが寿命のようなので、倍近く動いていたようです。それなりにHDDには気配りをしていたので、簡単にまとめてみます。
使用したHDDのメーカー、品番
使用していたHDDは、Seagate製で容量40GBの「ST340810A」という製品です。当時、購入する際にネット上で調べて信頼できそうなメーカーを選びました。その中で、Seagateは評価の良い印象を受けましたので、購入した記憶があります。最近もたまにHDDメーカーをチェックしますが、Seagate以外ではHGST(日立IBM)は価格とのバランスが良いようです。でもIBMは一時、非常に評判が悪かったと思うのですが...。それで安いのかな?現在はこのメーカーを中心に使用しているのですが、今のところ、不具合は起きていません。

3.8万時間、動き続けたST340810A。殿堂入り(笑)です。
HDDの設置上の配慮
- PC電源は、モーターの付いた家電(扇風機、冷蔵庫等)とは別のコンセントからとる。
- HDDは縦置きで設置する。
- 放熱しやすいようにケーブル類等もそばに通さない。
- 余計なパーツは使用しないで、しっかり普通に固定する。
主に上記4点に注意して使用しています。特に電源には気をつけています。モーターはノイズを発生させるらしく、そのノイズはコンセントを伝って、他の家電にも影響を与えているようです。PCの場合、安い電源ユニットが使用されていて、そういうノイズに弱いかもしれないので、ちょっと気を使っています。まぁ、本当にノイズが発生しているのか確かめたわけではないので、気のせいなのかもしれませんけど。
自宅サーバとして使用していたため、あまり電源のON、OFFをしなかった、というのが長寿命につながった一番の要因かもしれません。電源は半年に一回、点検をするぐらいしか切りませんでした。
HDDの縦置き固定というのは、単なる事実です。縦置きでずっと固定していて、それで故障がなかったのです。なので、今でも縦置きで固定しています。もしかしたらジンクスに近いのかも?
温度については、一定期間、測定したところ、PCケース内温度が37~40度(測定時室温23度)ぐらいでした。HDD自体はもう少し熱かったと思いますが、暑くもなく冷えてもない普通の状態ではないでしょうか。冷却ファンを増強したということもありません。Googleも温度やアクセス頻度と故障率に有意な関連性はなかった(Failure Trends in a Large Disk Drive Population [PDF])、と発表していますし、あまり関係ないのかもしれません。