平和島競艇 攻略法「水面・コース編」(042)

平和島競艇に通い始めて、勝ちきることができないまま、すでに数年が経ってしまいました。とても情けない話なのですが、このままではいつまでたっても平和島の水面について語れないので、一度、ここらへんでまとめてみたいと思います。負け犬の意見など、何の参考にならないかもしれませんけど...。

平和島水面の特長

「インが弱く、アウトからでも勝負できる水面」とよく言われます。コース別勝率だけを見れば確かにそうなっているように見えますが、実際のレースになると、そう単純に言い切れるほどシンプルな水面ではありません。一見して、波が立つ、流れが強いなど難しさがない穏やかな水面のように見えますが、個人的には「油断大敵な難水面」と呼びたいと思います。

写真:平和島競艇場

1マーク

まず1マークでは、6コースの外側が運河につながっていて、目に見えないような弱い流れの影響があるようです。また、スタンドが切れて建物がなくなるので、横風の影響も出てきます。そのためなのか常に1マークの周りだけが、水がかなり軟らかくなっているように見えます。レバーを落としすぎて抜かれる選手も多く、技量の差がよく見える場所です。

バックストレート

バックストレート(以下、BS)は、基本的に内側(スタンド側)の伸びが強く、外側は弱いです。スタート後の引き波が影響しているようで、外側は反射波の影響もあり、2重に波を受けるため伸びにくい状態です。しかし、強いモーターなら乗り越えられる程度の影響なので、モーターによって変わってきます。

2マーク

そして、選手がスタンド側に向かってくる迫力満点のターンが見れる2マークは、特に難しいマークではないようです。ですので、全速ターンで勝負を仕掛けることが多いのですが、その分、大きく膨らんでしまい着を落とす選手も...。ここでは駆け引きの上手さ、競り合いの激しさが楽しめる観戦向けのマークです。

コース別の特長

1コース:モーター素性と整備力が勝負の決め手

他場に比べると、ここの1コースが有利なコースではないのは明白(参考:競艇オフィシャルWEB平和島競艇場詳細データ)で、イン勝率の低さは指折りです。このコースで勝つための絶対条件はモーターパワーで、スタートから先マイをとってしっかり回れる出足の強いタイプのモーターなら有利にレースを運べます。伸び型では軟らかい1マークに足をとられて、センターから外の艇につかまる恐れが高いです。

モーターさえ良ければ、平和島の1コースは無敵かもしれません。深インでも満ち潮なら戦えます。でも、さすがに引き潮だとセンター勢が怖いところではあります。

2コース:若手では歯が立たない最難関

最も難しいコースです。下手クソでは何をやっても歯が立ちません(笑)。基本戦法となる差しが届きにくく、センターから外がまくってくるので、レバーを落としすぎると引き波にはまります。一瞬の判断、正確な操艇ができる選手でないと勝つのは難しいでしょう。一般戦ではベテランも含めて、わざわざこの2コースを取りにくるのを見たことがありません。前付けするなら1コースが欲しいでしょうね。

2コースの勝ち方で多いのは、センター勢が1コースをまくりに入って、両方が膨らんだ隙を突いて鋭く差し上がってくるパターンです。他艇の動きを読む冷静な判断力と理想的な小回りができる腕の良さが必要です。

3コース:スタートにかかる諸刃の剣

平和島では多くの場合、カド受けになる3コースです。助走距離は十分にとれますが、発進位置が一定しないのか、スタートが難しいようです。遅れるとカド4コースにあっさりと潰されてしまうのですが、そこだけ気をつければ、まくっても差しても1コースをとらえられる好ポジションです。もしかしたら現在の最強のコースかもしれません。でも個人的には、なぜだか地味に感じます。強い印象がありません。派手な赤いカポックなのに謎です。

4コース:かつての最強カドまくりはどこへ?

2005年のペラ改正後、それまでの平和島の代名詞だった「最強4カド」は、かつてほどの強さを見せられなくなってしまいました。スリット後の伸びが足りないようで、まくりにいくと内から張られて大回りしやすいし、まくり差しで少しでも躊躇(ちゅうちょ)するとアウトの引き波に入ってしまいます。

しかし、3コースに並ぶ好コースには違いありません。特に展開を突く、割って入る戦法をとるなら、このコースは有利に働くはずです。アウトの艇番のベテランも良く入ります。スローでもスタートがわかっているなら問題ないです。

5コース:勝負のカギを握るアウトの要所

ダッシュ勢では、5コースが勝負のカギを握っています。決め手はスタートの一点です。伸び型のモーターで好スタートを決めれば、1コースまで余裕でまくれます。出足型でもスリット後にセンター勢を寄せて潰してしまい、1マークで1コースを差し切れるコースです。

逆に、並のスタートだと6コースを道連れにして、まったく出てこれないレースも多いのです。スタートの良い若手向きのコースだと思います。

6コース:展開次第も厳しいコース

華があるのは、6コースからスタートで飛び出してまくり一撃!というパターンですが、これがなかなか出ません。STを見ると、6コースで上手くスタートを決めている選手というのが意外に少ない感じです。スタートはけっこう難しいコースなのかもしれません。また、展開を突くにも普通にまわりに行ったのでは、他艇に邪魔されて3着に入るのも難しいと思います。ここで少しでもいい着をとるにはコツがあるようですが、それは地元選手ならわかっているかも。地元選手に高配当を託してみたいコースです。

写真:平和島競艇場 1マークに向けて

よくあるレース展開の例と2着以下

  • 実力ある選手によるイン逃げ
  • 実績あっても調子の悪い1コースがつかまってしまうレース
  • センター、ダッシュ勢のまくり差し
  • センターのまくり不発で1コース逃げか、2コースの差し
  • 6コースの最内差しで連にからむ

2着以下の展開として、イン逃げの場合、思い切って差し込んでこれさえすれば、6コースまでチャンスがあります。センター・アウトがまくってきた場合は、内側の艇がツケマイ気味にまくられると立て直すのは無理ですが、普通にまくられる分には、大して沈まずに着を残せます。差しは届かないことが多いですが、ラップしていれば2マークで有利なポジションに立つこともできます。1マーク出口では3~4艇が横並びのダンゴ状態になることもままあるので、モーター勝負も頭に入れておきたいところです。

イラスト:握りしめても こないものはこない
いきなり予想が外れると、純粋にレースが楽しめたりします...

1周目2マークでの逆転は全国一と言えるぐらい多いので、舟券は裏表を押さえておきたいところです。2マーク逆転は、当てるつもりで内から突進してきた艇に押し出されたり、BSを外よりで半艇身程度リードしている艇が全速でまわろうとして、マークを外し大回りしてしまい着を落とすケースが多いです。平和島は、諦めなければ道中で逆転できる場です。調子が悪くても、しぶとい選手は外しにくいんですよね。おもしろいレースを見たい反面、予想のためには、おとなしくして欲しいところもありますが...。

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