石垣島のキレイな海でシュノーケリング(031)

2004年7月8日から7月12日まで、夏真っ盛りの沖縄石垣島に行ってきました。この時期になると私たちの中の南国の血が騒ぎ出します。実は私の両親は石垣島出身なのですが、その両親に言わせると昔の海はもっとキレイだったそうです。しかし、私たちには今でも十分キレイな海だと思います。去年の宮古島の時に行けなかったダイバーのHさんも今年は一緒に行くことができて、Hさん、Yさん、らびっとJの3人そろっての旅となりました。まだ寒い3月の初めにツアーの予約をして、今回利用したツアーは去年の宮古島の時と同じJTBスペシャルフライト沖縄の"ホテルミヤヒラ 4泊5日"です。オプションでレンタカーをつけて一人約8万円でした。こんなに激安なのにレンタカーには保険まで付いていて、ホテルミヤヒラも市街地にあり離島桟橋まで徒歩5分のとっても便利なホテルでした。

石垣島のお天気

写真:川平湾

5日間の旅行中、前半の天気は晴れときどき曇り、後半は快晴でした。朝に天気予報をチェックすると、石垣島より東京の気温の方が高く熱中症で病院に運ばれた人がいるということでビックリしました。ちょうど私たちが石垣入りした時に、サッカーオリンピック代表が暑さ対策ということで石垣合宿をしていたようですが、こんなところまで来なくても東京でやった方が暑さ対策できるんじゃない??なんて思っていました。

沖縄は日差しがとても強く直射日光にあたるとジリジリしますが、東京に比べて湿度が低いため日陰に入るとさわやかな風がとても気持ちよかったです。

石垣島のお天気をチェックするなら「石垣島地方気象台」で最新情報が得られますよ。

シュノーケリング

<米原キャンプ場>

石垣のシュノーケリングポイントとして有名な米原キャンプ場(石垣市公共施設管理公社)のビーチですが、本当は遊泳禁止なのです。でも、売店ではシュノーケリングのレンタルがありビーチはとても遊泳禁止と思えないほどたくさんの人がシュノーケリングを楽しんでいました。ドロップオフ(急に深くなっているところ)まで行かずに、手前の方でシュノーケリングするには特に問題はなさそうでした。

写真:米原キャンプ場

波打ち際からドロップオフの中間あたりのサンゴが、とても生き生きしていてキレイでした。小さめの魚が多いですが、たくさんの種類の魚がいます。満潮の頃になると50~60センチくらいの大きめの魚も入ってきます。ここで初めて、映画ファインディングニモで有名になったカクレクマノミを見ることができました。クネクネと泳いでイソギンチャクからほとんど離れることはありませんでした。このビーチでは、私たちは日本で見ることのできるクマノミ6種類のうち5種類を見ることができました。あと見ていないのはトウアカクマノミだけ。お魚図鑑のコメントによるとこのトウアカクマノミは個体数が一番少ないらしいのです。日本のクマノミを制覇できる日はいつになるのでしょう...。

ドロップオフを泳いでいる人がいるので、満潮の時に私たちも行ってみました。ドロップオフ直前は、大きく足を動かすとひざがあたってしまうくらいとても浅くて進むのが大変でしたが、ドロップオフに辿り着いてみると、底が見えないほど深く、幻想的な世界が広がっていました。浅瀬では見られなかった魚もたくさん見ることができました。

<黒島&パナリ>

黒島発の"黒島&パナリシュノーケリングツアー"に参加しました。お世話になったのはダイビングサービスクロシマで、石垣から黒島まで定期便往復2,150円とシュノーケリングツアーが6,300円でした。

写真:パナリ

1本目のポイントは、黒島港から船で10分くらいのところでした。船の上からみても美しいことがわかるくらい透明に近いブルーで、船の縁から顔を出すと、まるで船が宙に浮かんでいるかのようでした。海の中に飛び込むと、波うった模様の白い砂地に大きなサンゴが点々とあり、その周りをたくさんの魚が泳いでいました。水の存在を感じさせないないくらい透明な海で、私たちも魚たちも無重力の世界に迷い込んでしまったのではないかと思わせるくらいキレイでした。

次はパナリへ。パナリとは新城島のこと。現在は定期便がないためツアーに参加しないとこの島に来ることはできません。桟橋から覗くとルリスズメダイがいることが分かるくらい透明なでしたが、マスクをつけて海に入ると「アレレ...?」透明度がかなり悪かったです。新城の桟橋の近くで防波堤を作る工事をしていたせいなのか、かなり濁っていました。透明度は5メートルくらいでしょうか。1本目で透明な海を満喫してしまった私たちにとって、濁っている海は致命的!奥の方まで行けばキレイだったのかもしれなかったけど、あまり時間がなかったので諦めました。

14時頃に黒島に戻ったので、仲本海岸に行ってみました。黒島のシュノーケリングポイントということでかなり期待していったのですが、透明度がイマイチだったせいか想像していたほどではなく、大きなゴマモンガラが何匹かいてちょっと怖かったです。気性の荒いシーズンではないので襲って来ることはありませんでしたが、不気味な色とあの歯が恐怖でたまりません。ゴマモンガラを見ると私の頭の中ではジョーズの音楽が流れます(´Д`)。

マンタとランデヴー

写真:海の中

ダイバーがあこがれるマンタさま。私たちのようなへなちょこシュノーケラーでは、水族館でしかみられないと思っていましたが、ダイバーのHさんがダイバーと同じ船に乗ってシュノーケリングでマンタに会いに行けるダイビングショップを見つけてきてくれたのです。そのダイビングショップは"ダイブハウスマンタ"。シュノーケリングでの参加は7,500円でした。

午前中にシュノーケルを2本して、ランチ後にマンタのポイントのマンタスクランブルへ。ちょっと船酔いをしたのかごはんを食べられずにいたのに、マンタに会えると思うと心ウキウキで元気が出てきて、なんとかご飯を食べられました。ここはマンタのクリーニングステーションで、水深も比較的浅いためシュノーケリングでも十分みられるとらしいのです。私たちが行った時のオーナーさんの説明では「最近毎日、見られているので80パーセント見られるでしょう」とのこと。

2本目のポイントから船で10~15分くらい行くとエンジンが止まりマンタスクランブルに到着です。さすがに超人気ポイント、たくさんのダイビング船が集まってきていました。ダイバーが降りていった後、インストラクターに続きマスターしたばかりのジャンアント(船の縁からジャンプして足から飛び込む)でエントリーしてマンタの待つポイントへLet's Go!!

写真:海の中のニジハギ

底でサンゴの根に必死で張り付いているダイバーを眼下に見ながら、私たちは海の表層をバタバタバタバタです。少し流れがあってなかなか進まないため、足がつりそうになりながらもマンタ会いたさに必死にバタバタしていました。インストラクターの足が止まり「いないですね~。少し探しましょうか。」この言葉に、もしかして今日はマンタさまいないの??心配していたそのとき「あっ!!いた!!」2枚のマンタが優雅に泳いでいました。

少し透明度が悪かったけれど、マンタの姿をこの目で見ることが出来ました。水族館で飼われているマンタではなく野生のマンタです。しばらくすると、もっと大きなマンタが姿を現しました。3枚もみられるなんて感激しました。「そろそろボートに戻りましょう」と言われボートに向かって泳いでいると「もっと一緒に遊ぼうよ」とでも言うように1枚のマンタが私たちの後をついて来ました。たまたま方向が一緒だっただけかもしれませんけど。

このポイントはいろいろ規制が厳しいようで、シュノーケリングでは制限時間が20分らしいのですが気づいたら20分以上入っていたようです。シュノーケリングでもマンタに会えてとっても嬉しかったです。

石垣島はグルメ島 ◆ディナー編◆

<焼肉やまもと>

石垣に来たらやっぱり石垣牛でしょ。実は日本の有名ブランド牛の元は石垣牛なんですヨ。石垣は一年中暖かいので寒さによって食欲が落ちることがなく、胃が大きい牛が育つので美味しいお肉になるそうです。石垣で育った子牛が全国に売られて、有名ブランド牛になるのです。

こんな素晴らしいお肉を食べずには帰ることはできません。というわけで、私たちが選んだお店は安くておいしいと評判の「焼肉やまもと」。宿泊していたホテルから徒歩5分ほどでした。予約しないと入れないこともあるということだったので、旅立つ数日前に予約しておきました。

ビールを飲みつつメニューを頼むと、「今日はありません」のメニューが多くて、さすが南国、適当だなぁなんて思いました。用意できるメニューから頼んだものは、どれもとっても美味しくさすが評判のお店の石垣牛!!おいしいお肉においしいビール。あー、大人でよかった。

<栄>

ダイバーHさんが、以前地元の人に連れてきてもらったという居酒屋「栄」さん。ここも要予約とのことなので、もちろん旅立ち前に予約済み。ホテルから歩いて3分。Hさんオススメは"イカスミ飯"です。イカスミ初体験の私にとっては見事に真っ黒なご飯にビックリ。恐る恐る食べてみるとう~ま~い~!生臭くなく旨味が凝縮されたようなおいしさ。色からは全く想像がつかないお味でした。Hさんのオススメしたい気持ちがよく分かる一品でした。

<あじ小屋>

石垣最後の晩餐の夜に選んだのは「あじ小屋」さんです。やまもとに行く時に、たまたま前を通って見つけました。ホテルから徒歩3分。雰囲気が良さそうだなと思っていたのですが、ホントに惹かれたのは"17時~19時までビール50円"という張り紙です。「最後の夜にも美味しいもの食べたいネ」ということになり(いつもおいしいもの食べてばかりですが)、タウンガイドを見ていたらちょうどこのお店が載っていて、"石垣牛のにぎり"なんてとっても魅惑的なメニューも載っていたのです。ビールに"石垣牛のにぎり"なんて最高の組合せ。早速18時からの予約をして出かけました。

17時~19時まで目一杯ビールを飲みたかったのですが、そんなに飲んだら何も食べられなくなるので、18時から1時間ビールを堪能することにしました。50円のビールだなんて、もしかしてグラスビール?などと思っていましたが、唇にグラスがくっついて取れなくなってしまいそうなほど、キンキンに冷えた中ジョッキが出てきました。若者をターゲットしたおしゃれな雰囲気で、お料理も郷土料理あり創作料理ありでとても美味しかったです。"石垣牛のにぎり(生とあぶりが選べます)"が5巻で690円でした。

石垣島はグルメ島 ◆カフェ編◆

<ありあ>

唐人墓そばにあるゲストハウスあかばなに併設されたカフェ「ありあ」。目の前に、竹富島や西表島が見えます。天気が良ければステキなカフェタイムを過ごすことができるでしょう。私たちが行ったときは雲が多く、風が強かったのが残念でした。

<cafe Nobo>

写真:cafe Noboからの風景

川平湾と米原の間にあるカフェです。米原でのシュノーケリングの帰りに寄りました。青く美しい海と青く澄んだ空、真っ白い雲を眺めながらの優雅にカフェを楽しめます。クリームソーダーを頼んだら、ブルーハワイのような青いソーダーの上にアイスクリームが乗っていました。クリームソーダーと言えばメロンソーダーですが、青い海と青い空にちなんで青いソーダーだったんでしょうか?

<宮良農園>

名蔵湾を一望できる高台にあるカフェ。「宮良農園」の一角にあるので、マンゴーやパイナップルなどのトロピカルフルーツも購入することができます。マンゴージュースを注文したら奥からジューサーの音が聞こえてきてフレッシュジュースが出てきました。

石垣島はグルメ島 ◆番外編◆

<トミーのパン屋>

米原にシュノーケルに行く途中、道端に"トミーのパン"という看板を見つけ、昼食用に買いに行きました。看板のあった道から海側に50メートルほど降りたところに、そのパン屋はありました(以前は米原ビーチのそばにありました)。アルミの扉に"営業中"という札がかかっているだけなので、店内の様子がまったく分かりません。恐る恐る扉を開けてみると、店内にはとってもいい香りが広がっていました。私たちはガーリックトーストとカレーパンとツナパンを買いました。どれもとっても美味しかったので、石垣に行くたびにぜひ食べに行きたいパン屋さんになりました(おきなう「トミーのパン」の特集記事)。

ホテルミヤヒラ

私たちはお酒を飲みながらワイワイするのが大好きなので、車じゃないと食事のできないホテルでは困ってしまうのです。シュノーケリングにはまってしまっている私たちにとって、ホテルのプライベートビーチでは満足できるはずもないので、いつも割り切って徒歩で食事に行ける市街地のホテルを選択しています。このホテルミヤヒラは石垣の中心地にあるので、離島桟橋まで徒歩5分、食事も徒歩5分以内でよいお店がたくさんありました。もちろんコンビニや酒屋もすぐそばにあります。

もう一つ、このホテルを選んだ理由は大浴場があること。大浴場があれば、みんな同時にお風呂に入ることができるので時間も短縮できます。そして節約できた時間を使って、風呂上りには優雅にビールで乾杯!!しちゃいます。

残念だったのが、ちょっとお部屋が狭かったこと。安いツアーだったためなのか、ツインの部屋にエキストラベッドでした。マイシュノーケリングセットを持って行った私たちは、スーツケースを愛用しているので荷物が大きいのです。結局、ベッドとベッドの間で荷物整理していました。最後にはこの狭さにも慣れてしまいましたけど。シティーホテルだからしょうがないのですか、ベランダもないので洗濯物を干す場所がなくてバスルームに干していました。

日焼け対策

写真:日焼け対策の姿

三十路の入口にいるオトナの女の私たち。南の島に来て日焼けなんて、とんでもないことと十分に分かっています。でも、南の海の魅力にはまってしまった私たちを、日焼けぐらいで止めることはできません!「楽しければ日焼けに耐えられるわっ」と強気で日光をはね返したいところですが、現実的にはつけいるスキのない日焼け対策をしていました。

海からあがったら、すぐに日焼け止めを塗り直します。そして去年、セシールで買ったUVカットのタオル生地長袖パーカーを羽織ります。海に入っている時は『ポリフレックス』という薄手の全身タイツのようなものを着ています。雑誌『海と島の旅』に載っていたのをたまたま見つけ、去年新宿の『パールピンク』で購入しました。これは相当な優れものです。長袖・長ズボンで、紫外線を100%カットしてくれて、クラゲなどからも身を守ることができます。素材はラッシュガードに似ていて、たたむとTシャツくらいの大きさになります。ウエットスーツだとかさ張って荷物になりますが、これならほとんど荷物になりません。初めはちょっとかっこ悪いですが、だんだん気にならなくなります。この『ポリフレックス』のおかげで水着の後は全くありませんでした。さらに手も紫外線から保護するためグローブもつけています。

この『ポリフレックス』の威力を知ったHさんとYさんも欲しくなってしまったようで、今年はしっかり買っていました。今回の石垣のビーチでは、3人そろって全身タイツでシュノーケリングをしていたので、かなり目立っていたと思います。シュノーケリングしたいけど日焼けが心配という方にオススメです。

まとめ-振り返ってみて

石垣島は八重山諸島の玄関口。石垣だけでも楽しいけれど、少し足を伸ばして他の島も楽しむことができます。また石垣は、海の見えるオシャレなカフェがとても多く、たくさんあるカフェのうちどこに行こうか悩んでしまいました。

お魚図鑑を穴があきそうなほど見ている私たちには、南の島のビーチなら、どこにでもいるような熱帯魚では物足りなくなってきました(贅沢な悩みだわぁ)。今は、まだ見たことのないお魚たちを求めて、来年の旅を計画しているところです。

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